留学体験談
「人間一度は宇宙を遊観せずんば」森有礼に感銘を受けて留学!
- 名前
- 前薗博昭さん(69歳)
- 期間
- 2016年5月14日〜9月25日
- 留学先
- イギリス ボーンマス、オックスフォード
- コース
- 50+コース/エグゼクティブホームステイ滞在、オックスフォード(一般英語English World33/エンスイートホームステイ滞在)、研修修了後、奥様とヨーロッパを数か国旅行
- 学校名
- Anglo Continental、Regent Oxford
1年間で3か国4都市に留学され、「今後は自分が学んだことを伝えていきたい」という前薗さん。どの国でも人に慕われ、愛される前薗さんから、「留学成功の秘訣」がわかる留学日記をご紹介します。
留学を決めた理由
鹿児島出身で、故郷に開館した薩摩藩英国留学記念館に両親の墓参りの帰りに通うようになり、薩摩藩の英国留学生に興味を持ち始めました。特に森有札が渡英した際に詠んだ句に影響を受け、留学を決意しました。
留学することで、何歳になっても新しいことに挑戦できるという、同年代の励みになればうれしいという思いもありました。また、今後は子供たちにも自分が学んだことを教えていきたいという目標も持っていました。
留学中の生活
イギリス ボーンマス
英語に関しては、大学入試がピークでそれから途絶えていましたが、渡航前の3年間は英語の勉強をしていました。ボーンマスではElementary(初級)レベルからスタート。最初の頃は、授業の問題すら聞き取れない、わからない状態で、最初の2週間くらいは非常に苦労しました。
しかしながら、4週間受講した50+コースは、毎日のようにアクティビティ付なのが、とてもよかった。外国に行くと、勧められたことしかできないが、プログラムに全てついており、最初から決まっていたので、あっちこっち行くことができ、それが一番楽しかった。女性の参加者が多く、その後友達になり、日本でもニューヨークでも再会し、今でも交流が続いています。
滞在はエグゼクティブホームステイ。お部屋は広く、ホストファミリーはとても親切でいい経験になりました。しかしながら、イギリスの食事はあまり合いませんでした。食事内容は、ビーンズやいも料理、グリルトマトにお肉等。量が多く食べきれないので、量を減らしてもらっていたら、5キロ痩せてしまいました。
ホームステイ宅の写真
お家の前で、お部屋、朝食
イギリス オックスフォード
オックスフォードに移り、一般英語コースで学びましたが、オックスフォードでは一番勉強しました。
1日10時間くらい、学校の宿題や復習、日本から持って行った参考書を使って自習もしました。
週末はロンドンやバーミンガムを訪れ、観光も楽しみました。日本食レストランも何軒かあったので、食べに行くこともありました。サウジアラビア、オマーン人のクラスメイトがおり、一緒にモスクに行き、礼拝を体験できたことは、とてもいい経験になりました。
電車でスコットランド旅行にも行き、ゴルフの聖地セント・アンドリュースにも訪れました。
オーストラリア ブリスベン
ブリスベンでは、一般英語コースを受講。学校で知り合った方とゴルフを楽しんだりもしました。ゴルフコースでは、カンガルーが出てきました!
学校は若い生徒ばかりでしたが、同じレベルになって明るく振る舞うこと、そして自ら溶け込むようにすることで、楽しい日々を送ることができました。
イギリスでもオーストラリアでも学校の授業で(Is it Just a Myth?/ただの神話?)という質問があり、「Japanese people are very polite」という文に○×をつけるところ、各国の人、先生までもが答えとしてYESを挙げました。嬉しくもあり、日本人とは親切、礼儀正しいというのが世界共通認識ということを留学前の人に伝えたいと思いました。
アメリカ ニューヨーク
ニューヨークはとにかく感動しました。すべてがそこにある、ビルの谷間を多国籍の人達が大勢が歩いている、それだけで考えることがたくさんありました。警察、ガードマンが至るところにいるので、むしろ安全でセキュリティはとてもいいと感じました。ミュージカルやライブ、美術館や博物館巡りも多いに楽しむことができました。
語学学校では、テストでHigher Intermediate(中上級)クラスに入りましたが、Intermediate(中級)に下げてもらいました。
滞在は学生寮(New Yorker)に滞在。学校まで徒歩で通え、図書館やラウンジ、キッチン、ジムがあり快適に過ごすことができました。食事はほぼ外食でしたが、フードコートの量り売り等をよく利用し、全く問題ありませんでした。
NYでは、イギリス留学中にできたお友達が訪ねて来たり、ナイアガラの滝やボストン・ワシントンDC・フィラデルフィア・シカゴ、ナイアガラの滝(カナダ)にも旅行に行きました。
良い意味で、日本でもどこの国に行っても生活スタイルはあまり崩しませんでした。(朝4時起床、5時から1時間ウォーキング)
出発前に3年間英語を勉強(マンツーマンレッスン)し、準備を行いました。
英語を何もしないまま行くことはおすすめしません。帰国後も英語の勉強は続けていきたく、英会話スクールに通う予定をしています。
これから渡航される方へのアドバイス
健康でいて、時間が許されるのであれば、最低2週間でもその都市に居住し、外国語を学び、人々の暮らしを見ることという留学は貴重な体験です。
年齢は関係ありません。受け入れるホストファミリーも、若いとか、シニアとか全く関係がないと思っています。
健康であれば何歳でも参加ができます。1週間は短すぎるので、2週間~1か月くらいの期間がおすすめです。
是非、旅行とは違う角度で「外国に住む」体験をしてもらいたいと思います。
旅行と留学の違うところは、その場所に住むということ。自分の足で周り、目で見て、考えることが大事!
英語は出発前にある程度勉強しておかないと、しんどいと思います。私は、渡航前3年間知り合いからマンツーマンレッスンをしてもらいました。中学英語が基本で、基礎を学んでおくといいと思います。英検3級くらいのレベルが目安だと思います。
持っていってよかったもの
ハンドトイレウォッシャー(携帯ウォシュレット)
7000円程度で購入した電動タイプで非常に便利でした。
電子辞書
あとは、現地調達で十分でした。